ピティナ京都支部「観桜祭」春のコンサート ピアノと共に

2024年3月24日(日)15:00~17:00
4月7日(日)14:00~16:00
会場:京都府庁旧本館 正庁

春の京都は見どころが満載ですが、その中のひとつ、京都府主催の「観桜祭」というイベントが3月23日(土)から4月7日(日)にかけて開催されました。

会場の京都府庁旧本館は重要文化財で、ルネサンス様式に属する明治の名建築、現在も執務 室や会議室として使われています。創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては現存する日本最古のものです。その雰囲気の館内で、各種団体によるコンサートやマルシェ、お茶席などの催しがあり、それらを楽しみながら中庭にある希少な桜を愛でる行事です。

京都府庁から、ピティナ京都支部にピアノコンサートの依頼があり、この会場で初めてコンサートを開く運びとなりました。そこで「子供から大人までピアノを中心にいろいろな楽器を演奏」というコンセプトで出演してくださる方を募り、演奏会を企画しました。

今回の出演者は、年齢はピティナで頑張る子供から学生、大人まで。プロの演奏家、指導者、大人の愛好家まで幅広い経歴で、楽器は洋だけでなく和楽器も加わり、多様性にあふれるコンサートとなりました。

3月のコンサートではまだ蕾だった桜も4月7日には満開を迎え、常時120人のお客様で大盛況。今回の会場になった「正庁」はバルコニーを併設しており、大正天皇やガガーリンも訪れたという由緒あるお部屋です。赤い絨毯、意匠に富んだ扉や天井の造り、すずらんの花のようなシャンデリア。一歩足を踏み入れると優雅な別世界。素晴らしいお部屋です。この部屋にはカワイのアップライトピアノがあり、平日は誰でも弾けるようになっています。

プログラムは、クラシックの人気曲だけでなく、春にちなんで「さくらさくら」の日本の曲や、ジブリの名曲、ジャズ、朗読とピアノなど幅広いジャンルから。また、ピアノの他に、バイオリン、コントラバス、フルート、尺八の演奏もあり、充実した内容の演奏会になりました。

両日ともにたくさんの方にお越しいただき、用意された80席では足りず、急遽15 席を増やしていただいても、立ち見の方で廊下に人があふれるほどの賑わいとなりました。これには、府職員の担当の方も大変驚きのご様子で、お帰りになるお客様も 「とっても楽しめてよかった」「素晴らしい、また来年もありますか?」と口々におっしゃっていたそうです。

そして演奏者の方からも「この歴史と由緒ある会場で 演奏できたことは大変な喜びで、感謝の気持ちで終えました。」との声がありました。 ピティナ京都支部としてこの企画ができたことを幸せに感じております。今後も演奏者と聴衆を結ぶ機会を作っていきたいと思います。

府庁観桜祭パンフレット(PDF)

京都府庁正面玄関
朗読とピアノ「スイミーを読んで」
尺八とピアノ「アヴェ・マリア」
フルート「グレートトレインレース」汽車が走っているみたい
山下諒先生
中庭枝垂桜
あなたの街でも ひらけ、ピアノ!

ピティナ会員や支部・ステーションが展開する「ピアノをもっと世の中にひらいていく」企画を公募します。地域で企画を展開している・これから展開を考えている方、その輪を繋いで「一緒にみんなで、ピアノでわくわくしたい!」という方は、ぜひ下記のフォームから企画の詳細をお知らせください。

ご申告いただいた企画の内容を個別におうかがいし、OPEN PIANO PROJECTにふさわしい企画は、ピティナで広報をお手伝いさせていただきます。